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それからというもの、村人たちは、壁付近での作業をするのが怖くて仕方がなかった。
いつまた、あの怪物が大きな口を出して、食べようとするか分からなかったからだ。
村長も汗を拭きながら、
「絶対に、あの壁に近付いてはならんぞ!」
「でも村長、あそこには、この村で一番の田畑がある。作業しないと、大変な事になるがな……」
「むむ……。仕方ないな……」
それで、どうしても壁の付近の田畑で作業しなければならなくなった。
しかし、そのため、村人の何人かは、壁の向こうの怪物に食べられてしまった。
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