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帰宅する電車の中でぼーっとしていると、お父さんが言っていたという時限爆弾が、唐突に頭の中にイメージされた。デジタル表示などは何もなく、ボーリングのボールぐらいの大きさと質感の球体で、50センチほどの導火線が伸びている。
我ながらチープなイメージだな、と苦笑すると、なぜか導火線の先端に火が点いた。「まずい、爆発する!」と一瞬、危機感を募らせたが、「ま、そうだよね」とどこかで納得している自分もいた。そして、納得してしまっていること自体が、また応えた。
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