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ここ魔法省には魔法のエリートが全国から集まっている。
幼少の頃に全員が受ける魔法力検査。
そこで魔力が確認された者だけが魔法学校に入学する。
その中でもトップクラスの者だけが卒業後、魔法省に入省できるのだ。
この世界の魔法と魔法使いの全てを取り仕切る。
「先輩、その事件不可解ですよね。」
ユーカが窓を背にコーヒーを飲んでいる男に話しかける。
「一般人が魔法を使ったと思われる、か?
何故魔法力検査で発見されなかったんだ?」
ロアは報告書を机に放り出した。
魔法は所構わず使うことは許されていない。
そして例え魔法力があったとしても、それだけでは魔法は使えない。
魔法の使い方を段階的に学び、気の遠くなるような訓練と鍛錬を経てやっと効果のある魔法を行使出来るようになる。
魔法は魔法省管轄の養成学校でしか学べない。そして魔法を確実かつ安全に発動できるようになって初めて魔法使いとして認定され、魔法の使用を認められるのだ。
その為、一般人が魔法を使ったとなると、それだけで大変な事件になるのだ。
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