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カラヤはあの事件を思い出すたびに唇を噛む。
現場には誰もいなかったし、魔法力さえ隠しておけばシラを切れるとタカをくくっていたのだ。
だが結局魔法がバレて、放課後は三週間も研修に通わされ、魔法使いとして登録されてしまった。
魔法使いであることは公表せずに今まで通りの生活を送ってはいるが、大切な入学後の友達作り期間が台無しになってしまった。
気が付けば既にいくつかの仲良しグループが出来ており、休み時間になればみんな冗談を言って笑いあっている。
ロアのせいだ…!
魔法使いだとバレたのも
友達が出来ないのも
バイトさせられてるのも
みんなロアのせい!
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