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ガッシャーン! ガッシャーン! ガッシャーン!
バカでかい重機の音が、聞こえる。
道路の両側が赤茶けた鉄屑の山に囲まれている。
相も変わらず鼻につく異臭は、気分を陰にさせる。
――ここはまるで異世界だ。
俺は年代物のワゴンカーに乗せられ薄汚れた工場地帯を連れ回されていた。
幸い目隠しはされていなかったので、町の様子が鮮明に窺えた。
それにしても、この差はなんなんだろう――。
このゴミ溜めのような町に対して、『中央経済特区』は清掃の行き届いた清潔感あふれる都市だった。郊外の工業地帯という所はどこもこんな有様なのだろうか――。
俺は途轍もない違和感を感じた。
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