緋色の独白

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… 彼女が香奈子を好きと言いました。恋をしている人を応援するのは友人として当然です。 私はそう言いました。 ありがとう。 紅ちゃんは、ぽつりと、ですが?を赤らめて言いました。 私は、ほんとに成就を祈りました。 … 私は、あの日、どうしたら良かったのでしょう? 香奈子は転校しました。 紅ちゃんは電話ではわからなかったけれど、恋してた相手です、きっと泣いていたんでしょう。 私は、知っていたんです。 香奈子に口止めをされていて、言えませんでした。 いくら謝っても足りない、ごめんなさい。 でも、言えませんでした。 香奈子に、紅ちゃんと何があったのか、次に会えたら聞こうと思いました。 私は、駄目なんです。 彼女は私に助けを求めてたのかもしれないと、今更思うんです。 私は、疑うという行為が出来ません。 きっと生まれつきなんです。 彼女の強気な、トゲトゲした言葉の裏を、疑うべきでした。 でも、今更気付いても、もう遅いんです。 いくら後悔しても。 私は駄目なんです。 未だに、疑う事が出来ないんです。 彼女がもしかして、自殺だったのかも知れないなんて…。
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