第二章 ぶっきらぼうな照れ隠し

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「ねぇ?いつから好きでいてくれたの?」 車のハンドルを握る彼を助手席で見つめながら私は彼に質問をした。 「…。昔から。」 ぶっきらぼうに答えるのは照れ隠し。 同僚でいた時から変わらない、この照れ隠しの本音を長い月日をかけて、ようやく気付いた。 「昔って?」 「もういいじゃん、昔は昔っっっ!」 「ふ~ん♪」 「なぁにニタニタしてんの?」 「べっつにぃ~♪」 「…/////」 照れ隠しに気付いてから可愛いなんて想うようになってしまった。 「… 可愛い」 「こら。大の大人に可愛いとか嬉しくないし。」 「ふふふ。」 赤信号で停車。 ぎゅっと指を絡めてくる彼に、ぎゅっと握り返す。 この幸せな時間を大切にしたかった。
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