第7章 …化学物質…1-ブロモプロパン

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第7章 …化学物質…1-ブロモプロパン

俺は、岡田から成分単体を聴く前に… 何故、「ヨリヒロ」はこのような危ない事業を引き受けたのか…? それが知りたかった… 「岡田、解れば教えて欲しいんだが…」 「…「ヨリヒロ」はこんな危ない事を引き受けた訳について、M氏はどんな事を言ってたんだ!」 「京介さん…それが…」 「友達は、至って冷静にこんな事を言ってました」 「…「ヨリヒロ」ナンバー2を返上したいんですよ…」 「そうするには…独創的な薬品、サプリ、健康飲料・食品など…」 「…「ヨリヒロ」のオリジナル商品が欲しかったのです」 「そんな時…厚生省からの天下りの常務理事である浅野が…」 「ある提案をしてきたのです!」 「それが…「スピリチュアル剤」「SPi」の国との共同開発だったのです…」 「でも…岡田…「ヨリヒロ」と言えば…」 「錠剤サプリや健康飲料のメーカーで、頼元社長はここまで地道に気付き上げてきたのに…」 「それが、「ヨリヒロ」は「ヤンケル」に業績で大きく水を開けられている事から…」 「固有…独自的な商品が欲しかったんですよ…」 「国と共同開発する仕事であって、他社が入り込めないことから…」 「事業拡大を考え、浅野常務理事からプレッシャーも掛けられ…」 「頼元社長は、苦渋の決断をしたのだと聴いています」 「岡田…しかし…本当に頼元さんが…」 それは、俺が頼元社長がいかに「ヨリヒロ」を愛してあるか… そして…従業員を信頼しているか… 俺が知っている頼元社長は… このような不可欠な商品を作る人では無い …と 思っていたからだ! 頼元社長とは、ライバル会社であったが… 俺は尊敬していた… まだ、頼元さんが開発部長の時に… 俺は医薬品開発を担当していたがどうしても… わからない成分が有り… ライバル会社であるが「ヨリヒロ」の頼元さんから… 成分のヒント的なアドバイスを受け… 人間的に素晴らしい人だと思ったからだ! そんな人が、国の策略に引っかかるだろうか? 「京介さん…」 「友達が言ってました…」 「頼元社長は、出向者である常務理事や、役員から突き上げられて…」 「従業員への保証など考えて進めていると…」 「聴きましたが…」 「え、保証って…」 「はじめから…危ないものだったのか?」 「ありがとう…岡田」 「…「スピリチュアル剤」「SPi」の成分…は?」 俺がマスコミ報道で公表され… 聴いていたことは…
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