第8章 …心の闇…浄化…

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第8章 …心の闇…浄化…

心に闇を抱えたまま、日常生活を送っている若者が増加するようになっていた… それは、2010年頃から…現在2075年まで続いていた… 社会が嫌になったとか… むしゃ、くしゃ、していたからと… 意味もなく… 誰でも良かった…と まっとうに、生きている人を蚊でも殺す様に… 殺めていた… 心に闇を抱えたまま生きている若者の要因の一つに… 過去の生活に置いて、親からの影響が大半と言われているが… それは、虐待、差別、陰湿なイジメ、パワハラ、男女問わずセクハラなどであった… あとは、親族に人を殺めた事がある場合…は その遺伝子が受け継がれると… しかし、被害にあった親族、恋人…は、そんな人によって、失われては… 俺の父親も、幼少期にそれと同じ様な環境だったことを話してくれた… 親父は、お寺の5人兄弟の末っ子に産まれた… 長男、長女、二男、三男そして親父は四男だった。 お寺だったが住職(父親)も短命だったのか、40歳を過ぎ頃突然死でこの世を去った… 長男は、不備の原因不明の病いに犯され… 20代で亡くなり… 残された16歳の二男が跡を継いだが前途多難だった… そんな事から、四男であった親父が、遠縁のわりと裕福な親戚に養子に出された… その親戚は、呉服問屋で羽振りが良かったのだが… そこの主人(父親)が女好きで世帯を食い潰してしまい… ドン底生活となっていた… すると、今迄とは違い親父(京介の父)への嫌がらせが始まった… やはり、他人である親父がターゲットになり… 主人のせいをすべて親父のせいにさせられ… 食事もろくに取れなかった事を聴かされ… ふと…心の闇の原因… 家庭環境を思い出したのだが… 俺は、決して親父からそんな思いを受けていない… 親父は、受けていた嫌がらせの捉え方が少し違っていた。 それは、その嫌がらせに対して、決して自分の環境を恨むわけでも無く… 素直に受け入れ… 幼少であったが、なんとか働き自分の食事を確保していた。 親父は、学問も大事な事を知っていて、奨学金で高校まで進み夜間ではあるが大学を卒業していた! 俺にとって親父は、誇れる存在であり… 尊敬していた。
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