第4章 健康食品会社…「ヤンケル」

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第4章 健康食品会社…「ヤンケル」

俺は、「ヤンケル」に勤めて約20年が過ぎようとしていた。 Y薬科大学を卒業し、勤める気もなく、バイトで稼いだ金で海外… 放浪の旅をしていた… そして、1年後… 親父が急死した事から… 就職を考え、中途採用で「ヤンケル」に入った。 「ヤンケル」は今では、健康食品会社で有名となったが… 以前は、医薬品でほそぼそ研究開発を行い… 国が推奨する湯科学研究所やこの国の最高峰であるTK大学のニーズに合わせた… 試薬品や投薬を共同開発していた。 しかし、時代の流れと共に会社の収益が重視され… 時代の背景…高齢化から… 健康事業を新たに新設し、粉末飲料、ダイエット食品、サプメントなどを手掛け… 業界ナンバー1となった… 俺は一時、国や大学と医薬品につき共同開発していたが… 健康事業の新設に伴い異動となった。 健康事業の組織は… ダイエット部門、健康食品部門があり… ダイエット部門には食品部、飲料部、促進部がある。 健康食品部門においてもダイエット部門、同様の部が配置されていた。 各部門が部単位で研究開発、製造等停滞を少なくすることから… ライフサイクルを考え… 重視する… セル生産方式を用いた事が功を奏し… 顧客のニーズに答えられる事ができ… 業界ナンバー1となっていた。 俺は、健康食品部門、食品部のサプメントチームに配属され、医薬品研究の貢献から… チームリーダとして仕事を任されていた。 上司は、食品部 柳瀬部長となっているが… 今回の「スピリチュアル剤」「SPi」の調査は健康食品部門の責任者者… 名取常務からの指示で行われていた。 そのことから、俺は「SPi」の調査において、極秘ではあるが… 俺のやりたいように… やらせてもらう権限が与えらせていた。 調査に協力せてもらう… 部下は、食品部から… 新しい世代若者の山田… あとは、中核の促進部から岡田… この3人のチームである。 経歴は… 山田は、修士を終え「ヤンケル」に勤め2年となり、現在26歳である。 岡田は、文系の学部を出て「ヤンケル」に勤め10年となり、現在32歳であった。 俺は名取常務にお願いして、彼らを指名し協力してもら事となった。
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