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眼をぱっちりと開け、きびきびと身支度を整える岬 愛(みさき まな)を、左近充 明(さこんじゅう あきら)はベッドの上から不思議そうに眺めていた。
まだパジャマのままで、体半分は布団の中の明とはえらい違いだ。
「お前、元気だなぁ。昨夜もよく眠れなかっただろ? 大丈夫なのかよ」
「うん。あんまり寝てないけど、朝は来るからね」
愛が魚座の大魔導衣にその主と認められ、正式に魚座の候補生となって早一ヶ月が過ぎようとしていた。
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