風邪

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「…最悪だ……」 いやだって まさか好きな男とのデートの日に風邪引くとか ないわ。マジで 「親うぜーし…早く仕事行こーよ…社会人だろ働けよ…」 って関係ねー完全に俺の八つ当たりー いやまぁ…親嫌いなんですけどね 「…連絡入れねーとじゃん…ダル…」 《風邪引いた。多分インフルだから今日行けねー》 ピロン 早…ってそりゃそうか。もう十分くらい過ぎてるし… 《大丈夫ですか先輩ww見舞い行くわーw》 《感染るから来るなよ笑》 無理だ…頭いてー… ピロン ピロン 「既読つかねーし。急に落ちるなよ…」 それにしてもインフルねー明日雪でもふるんじゃね?てか今降ってるわー 「…ま、弱ってる顔見に行くのも楽しそうだし。行くか」 ピンポーン 「…どちら様でしょう」 「はよ入れろや。雪冷たい」 「感染るから来るなって言ったじゃん…」 「いや腐っても彼氏だから。看病くらいしに来るわ。病人は寝ててくださーい」 「……ありがとうございまーす…」 「…どういたしまして」 「いやー、しっかし看病って疲れんだな。ほいこれおかゆ。レトルトだけど」 「あー…レトルト特有の濃い味だわー…」 「食ったら薬飲んで寝ろー」 「やー…せっかく作ってくれたのは嬉しいんだけど…なんか…食べるのもめんどくさい…」 ワガママだけどそれで帰ってくれたら感染さないで済むのに… 「あぁ、そうだ」 「…?……!!?」 おかゆを口に含んだ細見が 急にキスしてきた
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