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11時間
2019年1月31日13時から、いよいよ手術だ。
紙オムツと手術着に着替え、髪の毛を左右に結ぶ。手術室の前までは徒歩、看護師さんと夫が同行してくれる。手術室の前で夫と別れる。
手術室の自動ドアを入ると、テレビや映画で観た宇宙ステーションの中のような空間だった。全体的に銀色、左右に幾つもの手術室の扉がある。私は向かって左側の手術室に入り、病棟看護師さんから術看護師さんへの引き継ぎが行われた。何番の手術室だったかは記憶していない。手術用ベッドに横たわる。執刀医が私の両腕の針刺し痕を見てギョッとしていた。背中側の骨髄に直接注入する痛み止め、右腕の良い血管から点滴、麻酔が始まる。
ゆっくりと、イーチ、ニー、サーン、シー、ゴー、ローク、ナーナまで数えた所で麻酔が効いた。
目覚めた時は24時過ぎていた。
夫は執刀医から説明を受け、「お疲れ様。お帰りなさい。」と声をかけてくれた。
その後、また深い眠りに落ちた。
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