ルール ~その1~

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「そっか。ヤキモチか」 勿体つけるように彼女がまた同じことを言った。 こちらを見ながらニヤニヤして僕を焦らす。 「返事ね……あ、その前に、仲直り」 そう言ってふふっと笑う小悪魔。 「……やっぱりするの?ここでも?」 恥ずかしさのあまり僕は念押しして確認する。 「え?モチロン。二人の子どもの前でだって。おじいちゃんとおばあちゃんになったって、ずっとするよ」 そう言いながらも彼女も恥ずかしいのだろう。 立ち上がって周りをキョロキョロ見渡して、誰もいないのを確認してからそっと僕の膝の上に腰掛けた。 「アイスクリームは?」 「暖炉のとこ」 彼女が身をひねってそれを取る。 「はい」 僕に手渡しながら、いたずらっ子のようにふふっと笑う。 アイスクリームの蓋を開けてから、僕も左右を見渡し誰も居ないのを確認した。
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