2.12

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重い頭を回して、なんとか面白い文章を書こうとする けれど、なんだか薄っぺらくって 無味無臭な代物になってしまう 「なぜだろう」と考えて たくさんの本を読んで 最近、少しわかってきたことがある 私生活の中に、素敵な物語のカケラはある それを見つけられるか 見逃してしまうか 楽しいとか、悲しいとか、 そんな二三文字の言葉じゃ表せない感情が、この世界にはいくつもある 普段、何を思い、何を深く考えているか それが文章では隠せずに露呈される 私がいかにものを考えずに生きてきたか 書いてみれば、はっきりしてしまった ただそれだけだった もちろん、構成力や素敵な設定だってあれば越したことはないのだろうが ここでの話はそれ以前のことだ 読者は、読みながらいろいろと想像を(または妄想を)膨らませ、それを楽しむ 文章はその土台となるものだ 土台がピラピラの紙切れで、楽しめるわけもない 物語は、出来事→心情→行動の繰り返しだと、どこかの塾講師が言っていた なにか事が起こり(出来事) それを受けて感情が生まれる(心情) そして行動する これが繰り返されて、物語は進んでいく この一見単調な流れを魅力的にするには、奥行きのある表現力が必要なのだ 引き込もっていては何も得られない 面白い文章を書くためには、まずこの毎日を面白くしなくては 2.12
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