第2話 ~伝説の英雄~

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. 良い流れ──か。 それもやっぱり、詰まる所、みんなが今よりも裕福になるってことなんだろうな。 そう思いながらも、この掴み所のないヒョロ長い女性に問うてみる。 「ニョロさんにとって、良い流れってなんですか?」 「そうですねぇ。 皆さんが健やかに、毎日を笑顔で過ごせることでしょうかねぇ」 なんだか妙に安心して、俺は自然と微笑んでいた。 隣を見ると、ヒミちゃんも同じように口元を綻ばせていた。 赤い月を取り囲むように、無数の星屑が煌めいている。 きっと明日も、晴れだろう。 .
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