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カーテンの隙間から柔らかな陽射しが漏れ、部屋の中に射し込んでいた。
「義姉さん、もっとちゃんと見せてくれよ」
にやにやと笑うタカヤの低い声が由真の耳に不快に貼り付く。
「お願い、これで勘弁して……」
ブラジャーとショーツのみの姿になった由真は胸元を腕で隠し、涙声で言った。
由真の豊満な乳房は細い腕でなど到底隠しきれない。布面積が異常に小さい紐ショーツは、恥骨が張り出した恥部の生々しい割れ目を露わにしていた。そこだけで卑猥な妖しさが漂っていた。
「勘弁? 勘弁してやってもいいけど兄さんにあれ、見せるぜ」
薄ら笑いを浮かべるタカヤは由真に近づいた。
「だめ! あの人には見せないで、お願い!」
ビクンと震え哀願する由真の表情にタカヤの顔がいやらしく歪んだ。
「兄さんは堅物だからな。あんなの見たら、義姉さん、捨てられるぜ」
背の高いタカヤは薄笑いを浮かべながら由真の前に立った。
180センチ以上ある男を恐ろしいものを見るような表情で見上げた由真は、ひと月前誘惑に負け堕ちた自分を呪った。
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