オールスター同窓会(になる予定だった)

4/12
前へ
/12ページ
次へ
 五人の視線が一斉に集まる。どの顔もなんとなく見覚えがあるようなないような。 「……キミは、えーっと、ひょっとして、轟君かい?」 「よく見ろよ。綾小路だろ? 久しぶりだな」 「二人とも失礼だよ。左衛門三郎君だよね?」  早くも帰りたくなった。こいつら俺のこと忘れた……ってか知らないのかよ。  まあ、配信の時サングラスかけてるし気づかないのも無理ないか。それに俺のファンの大半はキッズだしな。 「よく来てくれたね左衛門三郎君。そんなところに立ってないで入って入って」  俺の名前左衛門三郎で定着したし。だが訂正はしてやらんぞ。後で俺の正体を知って腰を抜かすほど驚くがいい。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加