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私は女性だ。 だからこそ、有名になる存在だったが、今までそのことを誰も知る機会はなかった。 今回、イギリス国防省から守秘義務の範囲の変更が行われたことで、この経験を書くことができるようになった。 私はイギリス陸軍所属の特殊空挺部隊スペシャルエアサービス、つまりSASの一員だった。 女性の隊員は歴史上初めてのことだった。 セレクションでは散々隊員になることはできないと脅され、私もそのように感じたことはあったが、2回目のセレクションで受かることができた。 その後、第22SAS連隊、いわゆるレジメントのA中隊に所属した。 私の部隊はオペレーションエラミーに参加し、リビア飛行禁止区域内での作戦活動を行なった。 これは、カッザーフィー大佐の軍部隊の攻撃を阻止するために提案された軍事行動で、国際連合安全保障理事会で承認され、多国籍軍が参加した。 イギリス国防省の守秘義務の範囲になるため、分かり切った点でも、作戦日時や、降下場所を詳述することはできない。 主な任務は多国籍軍航空機攻撃の標的の確認だ。 目標は敵の戦車、テー・セーミジェシャト・ドヴァーの発見だった。まぁ、早い話がT-72だ。 もちろん、反政府軍の拠点となっているベンガジへ侵攻しているカッザーフィー軍の戦車や装甲車は、すでにトーネードGR4のストーム・シャドウ・クルーズミサイルによって絶え間ない攻撃が行なわれていた。 それで、我々の任務は、ベンガジへ向かっている機甲部隊を発見し、空爆目標として指定することだ。
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