夢の断片。

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2019/2/9 さくらんぼを食べると空が飛べるよ、という歌をママから聞いて育った娘たちが次々と窓から飛び降りてしまう事件。 住宅街のとある瀟洒な雰囲気の一軒家。 フランス人(かな?)の一家が住んでいる。 娘は4人。(17歳、14歳、13歳、4歳) いつもフリフリのワンピース着てメリーポピンズとかアリスとかそういうイメージ。 ある朝ふと窓の外を見たら、上から娘さんが落ちてきた。ビックリして見上げたら、フリフリお嬢さんが次々と3階くらいのバルコニーから飛び降りてきた。 周りの人はパニックで、悲鳴やら「集団自殺だ」「救急車を!!」と言う叫び声やら逃げ出そうとする人などで阿鼻叫喚。 でも、娘さんたちはとても楽しそうに、幸せそうに飛び降りてきた。 彼女たちは幼い頃から母親から「さくらんぼの実を食べると空が飛べるよ」、と言う歌を聞かされて育っていて、今朝さくらんぼを食べたので飛べると思って飛び降りた。 それを見た少女は、「さくらんぼを食べたら飛べる、と思って死んだんならそれはそれで幸せなのかもしれない」と思う。 しかし、一方では「私はさくらんぼを食べても飛んだりしない」「私はさくらんぼを食べても飛べないと知ってる」と覚めた目線も送る。そして、「私はさくらんぼを食べて飛んだりしない。もっと他の飛びかたを知ってるから」と気づく。 本当は、誰だって空なんて飛べる。 羽なんてなくても、魔法なんてなくても、自由に生きる覚悟さえあれば。
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