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「皆さん! これから配りものをします。
まず制服を配るので取りに来てください。」
校長先生は服をいっぱい抱えて教室へ戻ってきた。
「ほいほいっ。」
校長先生は自分の杖を振ると、制服の大きさにあった人の所へ飛んでいった。
「今からコートを羽織ってください。そしたら灰になって制服の中へ飛び込んでください。多分皆さんには簡単だと思います。」
校長先生の言った通り、案外かんたんだった。
「はい。出来ましたね。今日から、学校中ではその制服でいるように。
さぁ、次は魔法語の下敷きね。
それっ。」
また不思議な形をした文字が書いてある下敷きが飛んできた。
「これは魔法語です。魔法陣などを描くときに使うので、絶対に持っていてください。
次は杖ですね…。これは長くなるのでまた明日にします。えーと。次は鞄とカードホルダーか。
鞄はこれです。カードホルダーは、好きな色を選んでください。」
先生はそう言って空中にカードホルダーを浮かした。
(これだっ!)
私はすぐにカードホルダーを手に取る。
黒のカードホルダー。
鞄につけてみると、鞄と同じ色なのに、何故か存在感がある。
…そういえばこの制服めっちゃ可愛い。
今通ってる花笠大附属の制服って、あんまりなんだよねぇ。
校長先生、結構手がこんでるね。
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