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苦しさと芽生え始めた快楽とで、涙が頬を伝う。 助けて…溺れる… ジュッと卑猥(ひわい)な音を立てて、男の唇が離れた。 「ふ…ん、思いの外、美味いな…お前」 何がやっ! 「突然なにするんや!何もせえへんて()うたやないかっ!」 「(なん)も…せえへんとは()うてないぞ… まあ、ええやないか、お前も感じとったみたいやからな」 「(なん)も感じとらんわ…」 顔を見れん… 「そうか…、これはどうしたんやろな」 「うわっ!何すんねん!」 いきなり、俺のを掴みよった! 「嘘はあかんやろ…こんなに(かと)うなっとるやないか…なあ、千佳…」
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