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隆司のパートナーの斎藤さんが、顔を覗かせた。
「ドア開けたら、押したみたいでな、転ばしたから介抱してたんや、なあ…」
男がこちらを見てニヤニヤしてる。
「何が介抱や…尻揉んだくせに!」
「加藤、お前は…あかんぞ、千佳は隆司の大事な友達や、いらんことすんな」
「すまんな、聞けんわ、俺はコイツが気に入った…その気にさせたらええんやろ」
男が俺に手を出してくる。
「千佳はそうゆうのと違います!何、言うてるんですか!いらんことせんでください」
その手を払い、隆司が前に出た。
「おいおい、何も無理やりやなんて言うてへんやないか、なあ、千佳やったか…
お前が俺がええ言うまで、口説いたるから覚悟しとけや…なあ、楽しみやな」
目が俺を捉える。
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