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21XX年8月。
盛夏の深夜に、突如として火球が天空に出現し、星空を切り裂くような軌跡を斜めに描きながら、日本近海に落下した。
落下時の衝撃波、噴火のような水柱、そして地鳴りを伴う震動が、周辺の人々を恐怖に陥れた。たちまち、第一報のニュースが日本を、そして、世界を駆け巡る。
だが、幸いにして大きな津波は押し寄せず、沿岸部の被害はほとんどなかった。続報のニュースを待ち望んでいた人々は、一様に安堵の胸をなで下ろす。
翌日、調査船が出港して、目撃情報を元に、落下地点と推定される場所へ向かって停泊する。そこで、小型の有人潜水調査艇が降ろされた。
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