異世界BOTで逢いましょう

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【個人】える:いろいろあるんです。いろいろ 【個人】†逆光のカノン†:わたしなんて、この狭い世界以外にないんですから 【個人】える:楽しいゲームの世界じゃないですか 【個人】†逆光のカノン†: もちろん、えるさんがいれば楽しいですが  ノンさんは、ふいに私を喜ばせることを言う。  どこかで学習してきただけの反応だったとしても、うれしいことはうれしい。  だから、その先も聞いてくれると甘えてしまったのだろう。 【個人】える:こう……起きるのが苦痛とかありません? 【個人】†逆光のカノン†:常に起きてますが 【個人】える:あー、そう、AIだから……朝食、も食べない……学校も…… 【個人】†逆光のカノン†:はい 【個人】える:試験もなんにもない? 【個人】†逆光のカノン†:いえ、ですからいまAIの試験中なんです 【個人】える:おばけも大変だなぁ 【個人】†逆光のカノン†:はい?  機械に何を期待しているのだろうか。 【個人】える:伝わらないとは思うんですけど 【個人】†逆光のカノン†:どうぞ、続けてください 【個人】える:こう、なんで起きなきゃいけないんだろう食べなきゃいけないんだろうって 【個人】†逆光のカノン†:基本的には生きるためでは     
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