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「パーティーを組んでいると、パーティーメンバーが倒した経験値の半分を貰えることができるんです」
「スティラ…」
「はい?なんですか?ヒロト」
「それを先に言って欲しかった…」
依頼達成を報告し、報酬をもらうとその報酬で夜ご飯を食べにスティラがよく行くお店に向かった
「ここのオススメはソーセージと野菜スープなんですよ」
なんだか、スティラは俺とパーティーを組んでから少しテンションが高い
そんなにパーティーを組んだことが嬉しかったのだろうか
それにしても、食べ物は俺がいた世界の物とあまり変わらなかった
「ヒロト、明日はどうしますか?」
「そうだな、しばらくはスティラだよりだけど、早くLvを上げるためにもちょっと依頼の難易度を上げるか」
「はい、分かりました、では、今日は早く寝ましょう」
「寝るって、どこで?」
「私が泊まっている宿です、私は床で寝ますので」
「いや、女の子を床で寝かせるわけには行かない」
二人はご飯を食べ終えると、宿に向かいすぐに寝る準備を初め、スティラがベッドに寝転がり、俺はイスに座った
「そういえば、スティラはなんで冒険者に?モンスターなのになんで?」
「お母さんを、探すためです…」
「お母さん?」
「はい、私のお母さんは私が小さい頃に姿を消しました、ですが、お母さんが姿を消す前、私はお母さんと一緒にある場所に行っていました」
「ある場所?」
「この世界のすべての花が咲く場所です」
それはこの世界の地図にも存在せず、本当にあるのかがわからないため幻の場所とも言われている
「だから、私はその場所を探すために冒険者になりましたが、未だに手掛かりは何もありませんが…」
ヒロトはスティラの気持ちを知り、ほおってはおけなかった
だから、ヒロトは助けてられてばかりではなく、恩返しをしようと。
「スティラ、その場所俺も探すよ」
「いいんですか!?」
「スティラには助けられてばかりだから、手伝わしてくれ」
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