第1章 最強のスライム

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その日、高岩寛人の目の前には、見たことのない景色が広がっていた 「おいおい、これはなんの冗談だ…」 寛人には状況が理解できず、その場に立ち尽くし、顔も引きっていた ー3日前ー 「おい、寛人、お前も一緒にゲームやろうぜ」 「嫌だ!俺はやらない」 高岩寛人は高校2年生で今は授業の合間の10分休憩で周りの生徒たちはワイワイ、ガヤガヤと友達と話しているが寛人の机の前にはゆういつの友達である千賀匠が目をキラキラさせながらあるゲームの話をしていた そのゲームは1ヶ月前に発売され、今、人気のファンタジーゲームである 名前は「グラスト・オンライン」ネットでできる最新のゲームだ 「なぁ、寛人、一緒やろうぜ!!俺はお前と一緒にやりたいんだよ」 「あーもうわかった、やればいいんだろ」 「おーさすが寛人!!」 匠は発売当初からしつこく誘われていて、寛人はあきらめてゲームをやることにした 寛人は学校が終わると、その足でゲームの売っている店に行き、ゲームを買うとその日はやらずに、学校が休みになる土曜日にやることした 寛人は姉からパソコンを借り、朝からゲームをやろうとソフトを入れ、設定をし、いざゲームをやろうとすると、急な尿意にさらされ、急いでトイレに向かい、トイレを済ませ、ドアを開け、トイレから出ると、見たことのない景色が寛人の目に飛び込んできた 「は?なんだこれは、俺はさっきまでトイレにいたわずだ…」 トイレに戻ろうとすると、そこにはドアがなかった 「いや、これは夢だ、そう夢!! てか、この景色見たことがあるような」 辺りを見渡すと一本木が目に入った 「あの木、さっき見たような…って、この服、さっき俺が設定した…まさかここはゲームの中か…って、そんなわけ…」 「たす、け、て~」 後ろから声が聞こえた気がし、バッと後ろを見た誰もいなかった 「たす、け、て~」 もう一度その声が聞こえ、その声の方へ歩いて行くことにすると近くなるにつれどんどん声が大きくなってきた 恐る恐る声がする草むらに入っていくと不自然にガサガサしている場所があり、勇気をだし、開けてみると、そこには上半身だけの女の冒険者が倒れていた
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