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「そういえば、スティラさんはなんでもあんなことに?」
スティラは何かを思い出したように大声を上げた
「あ!!そうでした!!私、まだ依頼の途中でした!!」
「依頼?」
「そうです!!私、貴族の人を隣の国まで護衛する依頼を受けていたんです。でも、その途中で…あんなことに」
(いや、護衛をしただけで上半身と下半身が分裂するわけないだろ)
心の中でヒロトはそう思った
「じゃあ、早く行った方が…」
「いえ、今から行ってももう依頼は終わってるでしょ。そう言えばヒロトさんはなんで、そんな軽装なんですか?」
「あ、いや、ここにきたの初めてで…」
「あーなるほど、で、職業は?」
「はい?職業?」
「まさか、それもわからないんですか?」
「あ、はい、何も」
「えー!!」と、いいながら俺の肩を掴んだ
「あなた、なんでその状態でこの場所にきたんですか?すぐに死んでしまいますよ!!あのステータスを見してください」
俺は頭を右に傾けると、スティラは俺の右手を掴み、人差し指をたて左から右にスワイプすると何もないとこからステータスデータが現れた
そこには自分の名前とレベル、そして職業のとこに無職と書いてあった
「これは普段、他人に見せる物ではありませんが、緊急事態なので見してもらいますよ」
「人に見せちゃダメなんですか?」
「はい、これは個人情報みたいな物で、絶対見せちゃだめですよ」
「ステータスは大事なんですか?」
「重要です。ステータスにはいろいろなことが記載されますからね、てゆうより自分のすべてが記載されます、もし見られたらすべてがバレるので襲われたら間違いなく死にます」
この世界でのステータスは最も大事な物であり、最重要に守ならなければならない物だ
スティラは俺のステータスを戻すと、今度は自分のステータスを出し、俺に見せてきた
「え?これ見せちゃいけない物じゃ」
「これはあなたのステータスを見てしまったので私もと、後、あなたは悪い人のようには見えませんでしたので」
「いや、別に…って!?」
ヒロトはたまたまスティラのステータスが目に入ると、ヒロトは言葉を失った
そこには「スティラ、Lv200」と書いてあったからだ
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