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「そういえば、さっきからスティラさんとクラストさ…じゃなくて、クラストは随分ひたしそうに話しますけど、知り合いなんですか?」
「あぁ、だから、スティラがスライムだってことも知っている、そうだヒロト、君もスティラと一緒にいると言うことは、スティラがスライムだってことは知っているのだろ?」
「えぇ、まぁ最初はビックリしましたけど」
「それ、誰にも言ってないだろうね?」
「言うも何も俺、ここに来たばっかりなので話す人もいませんし」
その言葉を聞くクラストは少し安心した表情を現した
「言ったら何か問題になるんですか?」
「あぁ、大問題だよ、もしスティラがスライムだと知れたらこの国いる騎士団と冒険者たちが一斉にスティラに襲いかかるだろ」
話を聞くと、このアゼストラはモンスターの入国を禁止しているのだ
昔、人間の姿をした上級種のモンスターがアゼストラで暴れまわったことがあり、それが原因でモンスターの入国を禁止したのだ
だから、もし、スティラがモンスターだとバレたらアゼストラの国民が全員スティラの敵になり襲ってくるのだ
「あの、どうやって人間と人間に擬態したモンスターを区別しているですか?」
クラストは立ち上がり、棚から1枚の紙を出した
「これは入国証だ、ここに私のサインが書いてある、これは私がこの冒険者が人間だと言うことを示している、これは冒険者、全員に配っている、だから後で君にも渡すつもりだ、まぁこの話はここまでにしよう、さぁ、この武器は私たちギルドからプレゼントだ」
テーブルに置いてある普通の長さの剣を持とうとすると、何かに弾かれるように剣が床に落ちた
「おいおい、何をしているだ、早く持ちたまえ」
床に落ちた剣を拾い上げようと剣をさわろうとするとまた何かに弾かれるよう剣が今度はクラストのデスク所まで飛んでいった
「ヒロトさん、ふざけているですか?」
「いや、剣をさわろうとすると何かに弾かれてるような…」
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