<第5章>@ひろこ

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<第5章>@ひろこ

プレゼントはネックウォーマーにしようと かなり早い段階で考えていた彼女は、 タカヒトに似合いそうな、 ネイビー系のミックス毛糸で編んであるものを 購入していた。 何でマフラーではないかというと、 彼はぼうっとしている事が多いので、 気付けば首から外れて、良く無くすのだ。 “小学生みたいね。” と思ってほほえましいが、 寒いと困るだろうと思って、 彼女は絶対に無くさないように、それにしたのだった。 プレゼントを買ったその日、 タカヒトからメールが来る。 『23日は、ホテルを予約したからね。』 簡単でいいって言ったのに、 ずいぶんと気合が入っているなと、 ひろこは思っていた。
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