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「今、よろしいですか?」
遅い昼食を休憩室で取っている涼太の元に、かしこまった様子で倫音が入ってきた。
「店内、混み合ってきた?」
食べかけのカップラーメンの蓋を閉じ、すぐに立ち上がろうとする涼太を「あ、お客様は1人しかいないんですが」と、倫音は制する。
「ただ、そのお客様がAVコーナーに突進して入ったかと思うと、地震でもないのに棚がガタガタと大きく揺れだして。パッケージが倒れる音も聞こえるんですが……」
あ~、あの変態か。
涼太は、すぐにピンときた。
人気のない時間帯にAVコーナーに立てこもり、下半身をモロ出しにして棚に擦り付けるド変態常連がいるのだ。
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