<第13章>事故

1/1
前へ
/30ページ
次へ

<第13章>事故

いつもなら歩道橋をわたって迂回する道を そんな気分じゃなかった美穂子は、 下の道を無理に横断する。 見通しの悪い道路を渡ろうとして 一瞬だが、身体がふらついた。 あっと思ったときには、 目の前に迫ってきたスクーターに跳ね飛ばされる。 “私、死んじゃうのかな。” 美穂子はそんな事を考えながら、 スクーターの運転手が呼んでくれた、 救急車に載せられて、病院へ運ばれていった。 そこはついさっき出てきた 総合病院だった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加