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<第13章>事故
いつもなら歩道橋をわたって迂回する道を
そんな気分じゃなかった美穂子は、
下の道を無理に横断する。
見通しの悪い道路を渡ろうとして
一瞬だが、身体がふらついた。
あっと思ったときには、
目の前に迫ってきたスクーターに跳ね飛ばされる。
“私、死んじゃうのかな。”
美穂子はそんな事を考えながら、
スクーターの運転手が呼んでくれた、
救急車に載せられて、病院へ運ばれていった。
そこはついさっき出てきた
総合病院だった。
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