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<第28章>決意
美穂子が退職する日に、平井も非番を合わせて
彼女の会社へ車で迎えに行った。
持ち帰る荷物の量が多いという事もあったが、
例の海野の動向が
気になるというのもある。
“彼女は何かに負けたんじゃない。”
それを平井は、知らしめておきたかった。
退社の5時に合わせて車を着ける。
見送りに来ていた彼女の会社の面々に
軽く挨拶をして、美穂子の荷物を受け取ると
車に積んだ。
そして二人は、美穂子の実家へと向かった。
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