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 起きたら面接の時間だった、と今日も私は自分に嘘を吐く。本当は一度起きていて、そこから準備すれば面接には余裕で間に合った。けれどもう一度布団に潜り込むことを選んでしまった。一人暮らしの家では、それを(とが)める人はいない。面接に行かなかったら落ちるだけで、企業の人に怒られるわけでもない。  そろそろなんとかしなくちゃ、と毎日のように思うのに、時折こうして自分でチャンスを捨ててしまう。どうしてなのだろう。私は私がわからなかった。  運良く圧迫面接に当たったことはない。少し踏み込んで聞かれたりもしたけれど、それで傷つけられるようなことなんてなかった。そもそもそこまでやる気がなかった。就活が解禁されたと同時に就職サイトのサーバーが落ちるほどアクセスが集中するけれど、私はその波に乗りきれなかった。将来のことなんて考えずに半分寝ながらテレビを見て時間を浪費した。     
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