私の天使。

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そんなある日、私の推しグループの新メンバーオーディションが行われることになった。その情報を見た瞬間、私の頭の中にはとある1人の顔が思い浮かんだ。 「今しかない。」私は夢を実現させるために、うららに電話をかけた。 「もしもしうららちゃん?あのさ、今度私の好きなグループのオーディションがあるんだけど、受けない!?」 しかし、返答は意外なものだった。 「あのね、私、結衣ちゃんに話してなかったんだけど。実は、もうアイドルなんだよね。」 「え?」あまりにも衝撃が大きすぎて、一瞬時が止まったかのような錯覚を起こした。 「2年くらい前にね、街中でスカウトされて。結衣ちゃんなら知ってると思って、わざわざ言わなかったんだけど。私も、実は元々アイドル好きで、アイドルになりたくてヘアアレンジとかメイクを勉強したの。」 その後、私は彼女の所属するグループのライブに招待された。目の前で踊る私の親友。複雑な気持ちだったけど、私の心の中でまた何かが動きだした。 「やばい、また推しグループ増えちゃった。」 だからヲタクはやめられない。
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