第1章「骸の女王」

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第1章「骸の女王」

彼女の机には無数の傷が刻まれていた。凶悪な怨霊や妖怪の類による物ではなかった。彼女を妬むクラスの女子の陰湿な行為によって付けられたものだ。彼女の居場所はこの校内には無いのであった。SNSにも彼女の捻じ曲げた情報を拡散されたり、アパートには虫の死骸等の入った封筒などが送られてくる。 しかし、彼女はその陰湿な行為に心を擦り減らしてはいなかった。彼女の心は既に【死んでいた】その心に巣くった闇は晴れる事を知らない。 親の反対、友達だった二人の制止にも応える事無く地方の高校へ進学したのだが、イジメは彼女の周りを蔓延るのである、まるで【呪い】のようだ。
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