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まずは謎を解こう!
ボクはふとある気配に気づいて振り返った。
恭司君たち8人がボクたちを見て微笑んでくれていたんだ。
「クレオの真剣な顔って久しぶりに見たよ」
恭司君が少し笑って言ったんだ。
「今回はそれほどシビアだっていうことだよ。
セイル君は人間だからね。
機械だったら簡単に替えも効くけど、魂はそう簡単にはいかないから。
…仲間に誘いに来たのならまだダメだよ」
クレオ先生が言うと、恭司君たちは少し落ち込んだ。
ボクはその気持ちがすっごくうれしかったんだ!
その中でひとり、かなり困った顔をしているユキヒロ君がいた。
「ユキヒロ君、なにかあったの?」
ボクが言うと、恭司君たちが驚いたんだ。
「…うん、ちょっとね…
セイル君に会って、思い出しちゃってさ…」
「ボクは話した方がいいと思うよ。
きちんと解決した方が、罰は下らないと思うから」
ボクは少し脅してみたんだ。
ユキヒロ君が罪を犯すはずがないから。
だとすると…
ユキヒロ君はさらに困った顔をしたんだ。
だけど、決意した顔をボクに見せてくれたんだ。
「実はね…
ここに来る少し前、あっちの世界でセイラちゃんに会ったんだよ。
わざわざあいさつに来てくれたんだ。
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