0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
「これでおあいこよ!」と言って、いきなりスカートのすそをつかんでユキヒロ君に中身を見せたんだ。
さすがにみんなは眼を背けた。
「見たかったらいつでも言えばいいわっ!!」
そう言う問題じゃないってボクは思ったけど、何も言わなかった。
勇ましかったユリエちゃんはかなり赤い顔をしていたので、今更ながらに恥ずかしくなってしまったようだ。
残りの仲間のシンジ君たち4人も、『謎がとけた』といった顔をして笑みを浮かべていたんだ。
ボクはすぐにでも、みんなの仲間にとけ込みたいって思ったんだ。
そして今更ながらだけど気づいた。
「ボクの隔離していた心、今の魂に…」
「メリスンさんの魔法、とけちゃったようだね。
だけどきちんとその思いも魂にとけ込んでようだからいいんじゃないの?
さすがセイラちゃんって宇宙の母だよねぇー…」
クレオ先生は言ってから、一匹のネコを呼び寄せた。
「さ、本番だよ」
「はいっ!」
ボクは気合を入れて、ネコにとけ込むように指を差し入れ、ピコマシンひとつひとつをゆっくりと解いて制御を始めた。
最初のコメントを投稿しよう!