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深紅「…解除。なぁアラナス。家に帰ったら髪を染めてくれないか?。まったく帰順化する度に髪の毛の色が元に戻るのはかなり面倒だなぁ。まぁ…この身体は「私の大元を可能な限り模したもの」だから、ある意味では仕方ないが…」
フランディアナ「(大元…?。…やはり君の本当の名はシンク…「シンク・ド・ライラトロージュ」なのか?)」
藍紫「えっ?、シンクってあの人のこと?。でもあの人はお母さんじゃ…」
深紅「(…ずいぶん懐かしい名前だなぁ。まぁ魂の方は確かにシンクで間違いないと思うが、肉体と精神の方は多分違う。肉体にシンクの魂をインストールする。つまりは「魂のデジタル化」…って言えばいいのかな?。私はよく知らんし、それを知るつもりもないけどな。
…もはや魂とは肉体という「玩具を動かす為の電池」にすぎない。肉体が動きさえすれば、魂はなんでもいいんだよ)」
フランディアナ「(私はそう簡単には割り切れないよ。それだと…「ゼヴェロフ中佐」の動かす「アレタ」みたいな、「黒子が動かす人形」と何も変わらない…)」
深紅「(分かってるよフランディアナ。私は…流石に「効率重視」のゼヴェロフみたいにはなりたくねぇ。アラナスの前では言いにくいがなぁ。ともかく…改めて、よろしく頼むよフランディアナ)」
フランディアナ「(あぁ…頼むよライラトロージュ…いや、深紅)」
深紅「…いうことか…」
フランディアナ「(…なんだ…?)」
フランディアナがこう返しながら深紅の差し伸べていた手を握ると深紅はフッと笑みを浮かべながら、小声で何かを呟いていく。
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