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藍紫「…そういえばお母さん。先生の言ってた同盟派の事だけど、そもそも同盟派って、どんな連中なの?」
深紅「同盟派か…。言うなれば政府…いや、「かつての国家そのもの」と言える存在かな?。「機械人形や魔法使いの両方にいい顔して大規模な戦いを生き延びた国の政府高官や、その高官達に近い軍部に軍需産業の関係者達」のな。だから「戦前の魔法と機械技術の両方も保有している」し、共和国や帝国と違うやり方でそれらを独自に発展させる事も出来ている」
歩いている藍紫は深紅に対してこうたずねており、深紅は少し考えてから口を開いていく。
藍紫「それって…どういう事?」
深紅「機械連中や魔法使いの連中だってみんながみんな一枚岩ってわけじゃない。「民族、人種、国。宗教」とかの違いで対立する事だってある。同盟派はそんな「どっちつかずな連中」をなんとかうまくまとめられるように元老達…いや、「お偉いさん達」の支援によって創設されたんだ。その意味では共和国や帝国よりも「歴史の古い旧国家の連合体」と呼べるだろうな」
深紅は歩きながらこう応えており、藍紫はへぇと一言だけ呟いていく。
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