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特別な少女
わたしは特別な子だった。
それに気付いたのは物心がついた頃からだったが、多分生まれつきそうだったのだろう。
わたしは都心部のベッドタウンの一戸建てにパパとママと弟の4人で暮らしていた。
パパは不動産会社を経営し、ママは専業主婦だった。
弟はまだ幼稚園にもあがれない程幼く、何を言ってるのかよく理解できなかったが、それはそれで可愛いって想えた。
とにかく、幸せな家庭で、周りより少し裕福だった。
わたしはドアを開けると、よく開けっ放しにするので、ママからはしょっちゅう叱られた。
だってママったら、仕事もしてないものだから、ほぼ一日中家にいるんだもん。
まぁ、家事だとか、弟の世話だとかで忙しいのかも知れないけど。
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