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私はドレスを着た自分を見て、勝者の笑みを浮かべました。 相手は来ません。だって……。 「それでは、我が社の期待の新人に登場していただきましょう!」 「こんにちは、笹原 亜美菜です。このような賞を受賞することができ、とても嬉しく思います。皆様ありがとうございます」 夜美 灯と共に相手ーー笹原 亜美菜は死んだのですから。 運命とは残酷で、私達は顔が似ていました。ですから整形などせずとも、身なりを少し変えるだけで誰も気付きはしないのです。 現に、私は笹原亜美菜として、ここにいる。 差し出されたトロフィーに手を伸ばした、その時でした。 「そこまでだっ!!」
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