第1章 今時の若者

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後ろから外川課長が、叫んで来た。 そう言う事じゃなーい。 私の時間が、無くなっていくの! 「いいか!この時間は、無駄ではない!いつか、瀬田の力になって返ってくる!」 私はゆっくりと、振り向いた。 「……なんだか、外川課長。監督みたいですね。」 「監督?部活のか?」 「もしくは、学校の先生。」 「いいな、それ。」 すると外川課長は、私が直した見積書に印鑑をくれた。 「もう、帰ってもいいぞ。」 「本当ですか?」 「ん?ああ。」 その時の、ニヤリとした外川課長の表情を、私は見逃さなかった。 「これからは俺が、瀬田の先生になって、みっちり鍛えてやるからな。」 「怖っ!」 私は思わず、口を手で押さえた。 「なんだ、怖いって。俺が怖いのか!?」 「その通りです。」 それから別な意味で、残業になってしまったのは、言うまでもない。
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