第2話 side yu

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そんなある日の事だった。 男ばっかで適当に喋ってた。一人のヤツが誰が可愛いとかそんなん言い出して、これまた適当に相槌を打ってた。 「ほら、お前の幼なじみ。和田さんだっけ、俺結構イケる」 そのうちの一人がそう言った。は?朋子? 「あ、分かるわ、それ」 分かる?多分、最初に朋子を“女”だと意識したのはこの時だと思う。 朋子を前にして、ではなく、誰かを通して“女”だと認識した。 俺が朋子を“女”だと認識していないくても、朋子を“女”だと認識する男がいることに、ショックを受けたのを覚えてる。 慌てて言った。 「は? そんな可愛くもねぇだろ」 これは、日本人独特の身内に大しての謙遜のように取られたが、そうではなく、何だ、自分でも分からないが、その男達の視線を朋子から逸らせたい感覚。 「なんつーか、雰囲気? 何かいいよな」 「あー、そうそう」 「何だそれ、俺は巨乳希望~」 適当にジョーク混じりの下品な話ですり替えた。
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