第2話 side yu

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何だかなぁ……やるせないような、どこにぶつけていいのか分からない気分だ。 ちょうどその頃、告白された他校の女子と付き合う事にした。可愛い子だったし、一緒にいて楽しかった。 ただいつも……いつか別れるという感覚が離れなかった。これが……トラウマなのか、俺の意識とは違う場所で働く。“別れの覚悟”。自分から遠い存在を“彼女”に選ぶ癖は、この時から、だ。 廊下ですれ違う朋子が俺に気づくと、ふっと変顔をして見せた。それに俺もやり返す。割りとクールな朋子も実はあんな感じだ。 可愛い……のか?もう欲目とか、身内贔屓(びいき)とかも越えてしまって、よく分からねぇ。 ただ、誰かのモノになるなんて、想像するのも嫌だった。
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