第2話 side yu

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「よう!」 家に帰ると、叔父が娘を連れて家に来ていた。 「お、(じん)さん何? 仕事休み?」 「ちょっとな、俺の方が暇なもんで」 「なるほどね」 「高校楽しいか?」 「あー……まぁ、ね」 「彼女は?」 「……いる」 「へぇ、朋ちゃん?」 「は? ちげぇし」 冷蔵庫から出したお茶を飲み干すと、再び仁さんと目が合う。物言いたげな目に 「何だよ」 「いや、まだか…… って思っただけだ」 それに俺は眉を上げるだけで返事した。“あり得ねぇ”と。 仁さんは朋子を気に入っていて、何かと朋子をすすめてくる。確かに、仁さんが朋子を気に入るのは分かる気がする。 朋子はどことなく仁さんの奥さんの綾さんに似ている。俺じゃなくて、仁さんの好みだろ……全く。 自室へ入ると制服を脱ぎ、再び仁さんのいるリビングへと戻った。
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