第3話 side yu

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「何だよ、お前、また別れたのか?」 高校生男子が集まると、専らそんな話になる。 「んー、ああ」 「可愛い子だっただろ? 何が駄目なんだよ」 「知らね、振られた」 「振られたんなら、落ち込めよ!」 そう言われればそうだな。振られたら、受け入れる事にしてる。 「慣れてんだよ、別れに」 「はぁ、いいよな、モテるやつは。別れてもまたすぐに彼女出来るからそんな事言えんだぜ」 彼女との別れに、じゃなくて、人との別れに、慣れてんだ。どこかで、平気だと思ってる。本当は平気じゃないのかもしれないけど掘り下げたくもねぇ。 「なぁ、それって和田さんが好き……とか、無いよな?」 「はぁ?」 もう、何度も言われたこのセリフを……ああ、最もこのままのセリフではなく、“朋子とデキてんのか”ってパターンが一番多かった。何にしても、まだ言うヤツがいることに驚く。
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