第57話 side yu

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営業の部屋で、中野とやいやいとるなちゃんが言い合ってる。そうか、営業ではるなちゃんは一番下だったけど、同期仲はいいし、今はるなちゃんより下の横浜もいる。GW開けにはここに新入社員が加わる。気持ち的にも楽になるかもしれないな。 中野とるなちゃんの姿を見て、そうか、俺が気にしなくても……中野がいる。宮さんにも、るなちゃんにも……中野がいる。 るなちゃんを見る中野の目を見て、そう思った。まあ、中野はるなちゃんと離れると、今度は佳子ちゃんと楽しそうに喋ってるけど…… 鞄を持って立ち上がると 「おい、宮さん先に昼飯行っちゃうぞ? 」 中野の肩に腕を回して、一緒に営業のフロアを出た。 「あー、もうちょい佳子さんに癒されたい気分だったのになぁ。宮さん今日は何食うかな。あんま重くないやつ……」 「新しい定食屋、出来てたぞ」 「お、行ってみようかな、あざーす! 」 エレベーター前で中野と別れた。中野もあんなんだけど、さすが宮さんと一緒にいるだけの事はあるわ。優しい男だ。 という訳で、中野に任せるとしよう。あいつが何とかするだろう。そう思える男だ。
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