第1話 side yu

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「ばっかじゃねぇ、何だそれ」 一部の女子から反感を買った朋子は陰で嫌がらせをされていたらしい。……多分、ここまでの怒りを覚えたのは初めてだと思う。 朋子の母親から、俺の母親へ、それから俺へと、情報が伝わった。 何度か、それでクラスで話もした。朋子の親も学校へ足を運んでた。原因が原因なだけに、その女子も親に言われたとしたら恥ずかしかっただろうが、関係ない。 “俺のせい”それが嫌で、朋子どうしてやればいいか、俺は分からなかった。穏便に済ませたい。なぜなら、矛先はいつも朋子に向くからだ。 解決策は、その一部の女子と仲良くすること。朋子とは、学校では敢えて話さなかった。やがて……朋子の回りは静かになった。 家で一緒にゲームをすることも、この頃には無くなっていた。家でも、朋子は俺じゃなくて妹と遊んでる。 それでも別に良かった。
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