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「あっ、あ、それ、いやだ」
頭の方を手の平で擦られて思わず声を上げる。敏感になったそこを撫でられると、尿意が我慢できなくなる。だからそれは、いやなのに。
「なんで?」
「はっ、あ、なんか、出そ…っ」
「吹いてもいいよ。全部飲んであげる」
耳を疑うような事をさらりと言ってしまうこの人は、きっと僕よりも頭がおかしい。
強い刺激に耐えられない身体は魚のようにびくんびくんと跳ね上がる。
「あっ、あっ、やだ、」
断続的な声を上げ遂には涙を流し始めた僕に、恍惚を宿した瞳がぐんと近づいた。
こつ、額が合わさったと同時に合わなくなった焦点。
少し触れ合う鼻先が、こんなにも、いとおしい。
「可愛い。ダメだ、我慢できない。…もういい?」
僕の返事なんか待たずに、言うが早いかその人は自分のベルトに手を掛ける。カチャリ、金属のぶつかり合う音が、厭らしく響いた。
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